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キンダーウェルトラントシリーズを淡々と上げていくアカウントかによ。
キンウェルはボクの国擬人化創作かによ。
【キンダーウェルトラント】
メインタイトルであり、人間の姿をした国家が存在するこの作品の世界そのものの名称でもある。
略称は 「きんうぇる」。
世界の子供の国という意味である。
[シュテート]
「きんうぇる」に登場する、国家を擬人化したキャラクターの総称。
現実の国家(例:オーストリア共和国、ドイツ連邦共和国)と区別するため、作中では「シュテート(Staat)」という呼び名が使われている。
「オーストリアシュテート」「スイスシュテート」のように、国名+シュテートで呼ばれることもある。
また、シュテート特有の独特な(誤った)文法や語尾を持ち、それを「ミニシュテート文法」と呼ぶ。
(※シュテートの性質・行動・生態などについては後述)
[ミニシュテート]
ミニシュテートとは、シュテートの中でも、特に幼い外見、思考、精神年齢を持つ個体群の総称。
おおむね12歳ということは変わらないが外見、精神年齢が大幅にそれを下回っている事で分類されることが多く、その性質にはいくつかの極端な特徴が見られる。
[天界]
シュテートは、天界で生まれ育ち、消滅(死)した時も天界へ還るとされている。
これは、シュテートにとっての天国のような概念であり、そこには創造主的存在の「カニ様」や、複数の天使が存在する。(キャラクター紹介にて後述)
外見から見れば、シュテートは完全に人間の子供と区別がつかない。
肌、髪、表情、手足、声色、どれを取っても、人間の12歳前の子供そのものである。
しかし、シュテートの生態は人間とは大きく異なる。
その違いは外見からは一切判別できないため、人間が気づくことはまず不可能とされる。
強いて言うならば、ほぼ全員が頭部に何らかの装飾(帽子、ヘアピン、リボン、王冠など)を付けている点である。
なおこの装飾行動には性差があり、特に女性のシュテートに顕著である。
男性のシュテートは比較的簡素な装飾に留まることが多い。
装飾の理由はあまり分からないが、最も有力な説は、人間との差別化、および後述する強い自己愛による「特別感」の誇示である。
外見上は完全に人間の子供と一致しており、シュテート単体の見た目からその正体を見抜くことは極めて困難である。
区別がつくとすれば、数年に渡ってまったく成長しないことや、腕を切断しても数日で再生するなど、明らかに常識を逸脱した行動、反応によるものである。
シュテートの肉体は、外見だけでなく内部構造もほぼ人間と変わらない。
臓器、血液、細胞組織においても、科学的には「人間」と断定されるだろう。
しかしその生命力は異常に高く、臓器の摘出、四肢の切断、全身の骨折など、あらゆる損傷から短期間で完全に回復する。
例として、臓器をすべて摘出するような拷問を受けても、数日後には何事もなかったように日常生活に戻っているケースが多数存在する。
シュテートの年齢は、「どこに焦点を当てるか」によって大きく異なる。
実年齢(生きてきた年数)
外見年齢(見た目)
精神年齢(心)
知能年齢(頭脳)
上記のうち、外見・精神・知能はすべて“12歳”で停止している。
実年齢であれば、そのシュテートの国家とほぼ同様である。
しかし、実年齢とは関係なくシュテートは、12歳に達している為、それ以上一切の成長をしなくなるのだ。
一見して「どう見ても12歳に満たない」ようなシュテートであっても例外ではない。
これはこのように見える、といった表面上のものではなく、成長が止まった年齢のことである。
というのも、シュテートというのは、天界で12歳までは人間と同じように育ち、12歳に達すると全ての成長が止まる。
外見での見かけの年齢は疎らである。
例えば、12歳が成長不良で6歳くらいに見えるとしても、それを6歳とは言わず、12歳と言うのと同様のことである。
これらは天界における12歳での成長停止というルールによるものである。
(※なぜこのような設定になっているのかについては →「天界」の項を参照)
シュテートの知能・精神年齢は12歳で停止している。
しかし実際には、精神的には12歳に満たないシュテートも多く、日常生活の振る舞いにおいては幼児と変わらない言動を見せることが一般的である。
そのため、対話や判断力の面ではしばしば意味不明・非合理的な言動が目立つ一方で、記憶力に関しては極めて高く、常識的な人間の範疇を大きく超えている。
たとえば、1000年前の朝食のメニューを正確に覚えている、数百年前に一度だけ会った人間の顔と名前を、即座に正確に答えられる、数百年前と数日前を同一線上の出来事として語る、など。
このため、シュテートにとっての「記憶」とは、時間的距離や古さを感じない、常に目の前にある情報に等しい。
シュテートの低い知能と異常な記憶力が合わさることによって、強烈な違和感を生む。
それは、たとえば知識だけはあるのに、会話にならないといった例でよく見られる。
このチグハグな性質により、シュテートはしばしば知識は異常に持ち合わせるが、それを使えるほどの知能のない存在として映る。
結果として、人間から見ると不気味な印象を受けることが多い。
元々、シュテートとは「普通の人間が天界で成長を止められ、存在の構造を与えられただけ」なのである。
そのため、本質的にはただの人間であり、シュテート自体が「特別な能力」を持つわけではない。
再生力や不老性は、あくまで「天界による処理」の副産物であり、本体には再生の意志も原因も存在していない。
そして、国=シュテート、ではなく、配属されたに過ぎなく、国とシュテートには本来なんの関連性もない。
ただの代行者であるに過ぎなく、この国だからこのシュテートでなければならない、というのは全くもってありえない。
天界で詳しく解説するが国家を担当するという役割に過ぎない感覚である。
シュテートは国という使命を受ける前から人格、性格は存在しており、国家との関連性は皆無である。
シュテートの再生能力、不死である、ということは、魔法の剣を持つことによって魔力を得た一般人、のようなものと考えられる。
その剣を手放してしまえばただの一般人に戻ると言うことと、シュテートと、シュテートの能力の関係もほぼ同様。
このことは、「亡国」と呼ばれる存在によってよく示されている。
亡国は天界で受けた性質成長により、外見だけは止まってはいるが、シュテートとしての処理が既に解除されているため、切断や破壊を受けると人間と同様に死亡し、二度と再生することはない。
シュテートは、国家が存在することによりシュテートとしての能力を授与し続けている。
シュテートに見られる最大の特徴のひとつは、高い身体再生能力および異常な耐久性である。
彼らはあらかじめ「ある程度の損傷では失神しないように」構造的、生理的に作られている。
なぜかと言うと、戦場で深い傷を負い、失神するなどしたものなら戦争にすらならないからである。
ただし、シュテートの肉体構造そのものは人間と大差がないため、失神という生理現象自体は存在する。
しかし、相当な欠損をするにあたっても、当然痛感が緩和されているはずもなく人間と同様に感じる。
ミニシュテート文法とは、一部のシュテート、ミニシュテートなどが用いる特有の文法体系である。
特に幼児的な言語崩壊、奇抜な語尾、助詞や時制の誤用などが顕著であり、12歳で停止している知能、そして一見しただけでは発達障害や言語未発達とすら思われる。
シュテートたちは人間の言語をある程度正しく模倣することができるが、それはあくまで「記憶による反復」に近く、言語体系や文法の意味を理解している訳ではない。
そのため、言葉としては「通じている」ものの、会話として違和感を覚える文法のズレが顕著に見られる。
これは後に後述する天界での生活環境によるものが大きい。
天界ではシュテート語のようなものが使用されていて、上述の生活環境によって現世の担当する国の言語を覚えることが難しく、勿論覚えられる、覚えなくては無意味であるから、無理に習得した結果支離滅裂な文法になっていると推測される。
通常、人間の言語では「語尾」は文脈によって多様に変化するが、シュテートの多くは一度使った語尾をあらゆる文に強引に適用してしまう傾向がある。
たとえば「今日はいい天気だな」「走っていこうか」など。
しかしシュテートたちは、「これはおいしいだ」「今日はすごく楽しいだった」といった本来であれば形容詞で完結する文に意味不明な「だ」や「だよ」などの断定語尾を接続する傾向がある。
これは、「語尾=自分の特徴」として認識しているシュテート特有の言語観によるものであり、
一度使い始めた語尾はどんな文にもつけねばならないというルールで無理やり全文に押し通すために発生する。
これは、内容の正確性よりも、終わりに何かをつけること自体が目的化しているようにも見える。
また、助詞を必要以上に使うことや、分節化もまたシュテート文法の特徴の一つ。
「ボクがさ、今日さ、学校でさ、昼にさ、友達とさ、パンをさ、食べてさ」
このような、助詞「さ」「よ」「ね」などを異常な回数挿入する傾向は、
「文を一度に考える能力の欠如」と「即興的な連結思考」によるものである。
文全体を設計してから話すのではなく、「思いついた端からそのまま口に出す」という形式をとるため、主語、述語、修飾語の関係が曖昧になり、助詞による「とりあえずの区切り」で文を繋げようとする。
シュテートは、無生物、自然物、抽象概念にまで「さん」をつけることがある。
「りんごさん」「おてんきさん」「ごはんさん」
これは、アニミズム的信仰や宗教的な敬意ではなく、
幼児的認識(全てに人格があると思い込む段階)を脱しきれていない証拠である。
これを国をバカにしている以外のなんというか、とも思うかもしれないが、そもそも、元が全員人間の幼児な為、もうこれはどうしようも無いことである。
そして、シュテートの存在意義は戦うことがメインであり、余分な感情や知能を持っていない方が(持てないのだが)むしろ都合がいいとも言える。
[自己中心性]
シュテートは総じて極度の自己中心的性格(度合いは違えど)を持つ。
・「自分は絶対に正しい」
・「相手が悪い」
・「自分が不快なのは他人のせい」
という三大原則を心の奥底に据えており、これらを覆すことは基本的に不可能である。
これだけ見ると人間のクズのようだが本質に備えられているものであり、そこにシュテート本人の自己が加えられるので、ハッキリとその性質が見えるわけではない。
[自己愛と自尊心]
自分を絶対的な正義、相手を絶対な悪とする考え方に加え、学習能力やなぜそうなったか、を考えようとすることはあまりない。
なぜなら、自分が正しく、相手が悪魔と考えれば全て事足りるからである。
敗戦国は「最低なる悪魔にひどい目にあわされた可哀想な被害者」
戦勝国は「悪魔を倒した正義のヒーロー」
この役割は戦争によって交代するが、そのたびに真剣にそう信じこむため、矛盾が生まれることはない。
拷問された側は、おおよそ人間にはなしえない記憶力で、記憶と屈辱は鮮明に覚えているものの、感覚である痛みそのものは忘れてしまう。そのため、相手は悪魔でこんな酷い拷問をしてきたが、(自分は強く、素晴らしい存在なので)大したことはなかったと、軽視して語る事もよくある。
拷問した側は、「正義のための行いだった」と本気で信じ、残虐行為の記憶は完全に消失する。
普通は覚えていられない日常を全て記憶しているが、自分にとって都合の悪い事は全て自動的に(よっぽど自責の念がない限り)消去される傾向にある。
そして、思い込みが激しく、自分が悪くとも、相手が悪い、というのは、虚偽ではあるが、本人達にとって嘘では無い。
というのも、侵略などした場合には理由をつけ、相手の悪いとこを上げ、結果正義の行いと盛大な勘違いをしているだけで、シュテートにとって、嘘ではなく、問い詰めたところでその思想が決定し固定されているため自分の思い込みを(最初はこじつけであっても)信じて疑わない。
この傾向は、神様(通称:かに様)による偏った育成方針の影響が大きいとされる。
拷問
拷問とは、シュテート同士の戦闘において勝利の条件である、相手を失神させることを目的とした行為である。
戦後における暗黙のルールとして存在するが、明確な決まりはない。
しかし、一般的に合法と捉えられ、倫理観などを気にせずに実行できる。
解体・解剖が最も一般的。
皮を剥ぐ、四肢を傷つけてから切断するなど、様々な苦痛を組み合わせたフルコースが行われることもある。
強姦などの性的暴力を伴うケースもあり、拷問の範疇に含まれることがある。
より「優しい」方法として、石を用いて身体や頭部に大きな損傷を与え、意識を飛ばすケースもある。
単なる苦痛ではなく失神させること自体が目的であり、常軌を逸した拷問をしなくても注射による苦痛の少ない方法も理論上は存在するのだが、実際に用いられることは稀である。
なぜなら、失神させる事というより、相手に対する憎しみや、ストレスを発散させるため、自分の強さや力を相手を痛めつけて優越感に浸る、などを目的にしている場合がほとんどである。
拷問によって失神した敵は、ずっと意識を失う訳ではなく、数分で意識は戻る。
だが、拷問後はそのまま放置されることが多く、回復までの間は地獄のような苦痛を味わう。
シュテートは基本的に、自国を象徴する建築物――宮殿や城、歴史的建造物などを住居として暮らしている。
ただしその豪華さや安定性は、国家の繁栄度と密接に関わっており、国家としての力が弱まれば、それに応じて住環境も劣悪なものへと変化する。
敗戦直後や政情不安な時代においては、例え自国の上流層が、豪華な暮らしをしていたとしても、シュテートは、国家情勢により暮らしが変動する為、良い暮らしは出来ない。
敗戦した後ならば、国民に疎まれながら野宿を強いられることすらある。
一方、栄華を極める時代には、豪勢な食卓と煌びやかな部屋が与えられるなど、まさに「天と地を行き来する」ような落差を体験する。
また、師匠弟子関係や兄弟関係、あるいは同盟、支配関係などにより、他のシュテートと同居する場合もある。
これは親密な関係性によるものから、支配下としてこき使う為など様々な理由がある。
戦争に勝利することで他国を貶め、自らは富と権力を得ることができる。
これは同時に、負かせたシュテートが彷徨い、飢え、屈辱の中で生き延びる様子を見て、勝者のシュテートが優越感に浸ることが出来るという一面もある。
最愛の同盟国や兄弟を誓い合ったシュテート同士が、数年後には血で血を洗う敵同士となっているのも珍しいことではなく、「邪魔になったから」という理由だけで一方的に切り捨てることもある。
このように、シュテートたちは、他者のために己を顧みるような優しさを持った者ほど報われず、損をするという法則のもとに動いており、性格が歪むのはある意味で必然といえる。
シュテートにとって「兄弟」とは極めて重要な存在であり、しばしば行動や価値観に大きな影響を与える。
ただし、シュテートで言う「兄弟」は、一般的な人間社会における“同じ親から生まれた兄弟”とはやや異なる意味を持つ。
シュテートは、民族的な共通性において「兄弟」とみなされることが多い。
特に、同一民族や同文化圏に属する国々は、広義の兄弟とされる傾向が強い。
そもそもシュテートは人間のように“親”から生まれてくる存在ではないため、血縁の定義もまた独特である。
そのため、「兄弟」にも血の濃さや段階といった分類が存在しており、より近しい存在ほど“深い兄弟”とされる。
自己愛が非常に強いことで知られるシュテートだが、彼らにも明確な優先順位が存在する。
自分>兄弟>同盟国>その他のシュテート
このように、自分自身に次いで兄弟を重視する傾向があり、兄弟に対しては高い共感を示すことが多い。
もちろん例外はよくあることで、必ずしもこうとは言えない。
シュテートは稀に、兄弟に過剰な愛情を示すことがある。
一見すると、「自己最優先」の原則と、「兄弟を過剰に愛する」行為は矛盾しているようにも思えるが、そうではない。
深い血の繋がりを持ち、自分と極めて似通った価値観や文化を共有する兄弟は、「自己の一部」として認識されることがある。
そのため、兄弟を愛することは自己愛の延長線上にあり、矛盾ではなく自然な感情とされる。
シュテートは基本的に人間と同じく、「食欲、睡眠欲、性欲」といった三大欲求を持つが、それらの性質や重要性は大きく異なる。
まず、性的交遊について、シュテートには妊娠する機能、させる機能、といった機能が備わっていないため、性交渉は完全に「快楽」や「精神的な繋がりの欲求」を満たす行為とされている。
このため、近親相姦的関係(兄弟同士の関係)も特に問題視されず、むしろ民族的な分類――ゲルマン、ラテン、スラブなど――に基づいて自然と「兄弟」の関係が形成されやすく、それに基づいた恋愛、性愛関係が一般的である。
そして、兄弟を愛し、多民族を嫌悪する傾向もある。
食事も同様に、人間のように摂取するが、摂らなくとも死ぬことはない。
これは、食事を取らなくとも死ねない、という性質に基づくものであり、「飢え」は感じるため、極端な飢餓状態では生き地獄のような苦痛を味わうことになる。
同様に睡眠も必須ではないが、眠らないことにより精神的、肉体的な不調を来し、異常をきたす。ただしその影響は外見にはほとんど現れず、苦痛はあくまで内面で進行する。
シュテートは国家が滅びるまで死なない不死性を持つ存在であるが、それは「不死=無敵」ではなく、「どれほど傷ついても死ねない」という意味であり、むしろ致命傷を負っても意識を保ったまま耐え続ける必要があるという、凄惨な性質でもある。
また、シュテートにもトラウマや精神病的な反応は存在するが、国家が持つ異常な自己再生能力によって、短期間で外見的には回復する。
表向き、シュテートは国家を体現する存在として「最も偉大」とされている。
しかし実際には、支配層や官僚にとっての操り人形として扱われることも多く、知能や判断力の未熟さを理由に軽んじられ、尊敬されることは少ない。
国民にとってのシュテートは、自国の代行人として当然のように存在するものであり、政治的存在としてではなく、「国名」や「国歌」と同様に、日常の一部として受け止められている。
また、フランス革命のような王政打倒の動きにおいても、シュテート自身が批判されることは基本的にない。
しかし、シュテートが、敗戦国とされると、国民から直接的な恨みや暴力の対象となることもある。
年に一度、シュテートは首都を巡る「公式行幸」を行うことが義務付けられており、その際は国民に対して、強く、誇り高く、素晴らしい国家の象徴として振る舞う必要がある。
これは、国家の威厳を保ち、国民の支持を維持するための重要な政治的演出でもある。
戦争は、シュテートにとって避けられぬ性質のひとつである。
しかし、彼らは不死であるため、戦場における「殺し合い」には本質的な意味が無い。
本来の戦争の目的は、敵国の国家システムそのものを破壊し、シュテートとしての機能を停止させ、結果として相手の国家を「消滅」させることにある。
とはいえ、実際に国家を滅ぼすというのは容易なことではなく、多くの場合、戦争の中では拷問的な行為や、精神的苦痛を与えることが目的化する。
このような攻撃は、たとえ意味を持たなくても、「相手に与える苦しみ=勝利の証」とされているため、行われ続けている。
ただし、シュテートの力は完全に国家から授与されるものであるため、苦しめたところで意味がない――という事実を、当人たちは理解していない。
シュテートが病的に衰弱する現象もまた、国家の弱体化と密接に関わっている。
唯一、神聖ローマだけは重度の病弱さを持ち、戦争という国の性質を持たない極めて特異な存在である。
亡国となったシュテートは、不老ではあるが不死ではなく、人間と同じく死に至る存在となる。
肉体の再生能力を失い、例えば手足が失われれば再生せず、交通事故などでも即死するようになる。
また、食事、睡眠を行わなくても死に、精神病などにかかり治らない事もある。
国家が消滅したことにより、国民の記憶からも完全に存在が抹消される。
このため、亡国となったシュテートは、世界から忘れ去られ、姿を見たとしてもただの人間の子供と認識される。
ただし、他のシュテートからは存在を認知され続ける。
一方で、国家が一時的に消滅しただけで、別の国家としての役割を割り当てられる場合(例:ローマ帝国 → イタリア)は、その存在は維持され、消滅することはない。
[衛星国と亡国]
これは、どちらにも共通する特徴が存在している。
「国の性質である自己愛」が明らかに減少しているということである。
特に亡国に関しては、シュテートとしてあった頃には考えられないような「自虐性」を持つようになったり、他者への「優しさ」や「自己犠牲精神」が見られるようになる。
これは、シュテートとしての本質的な性質が消えていくことで起きる変化であり、彼らが“国家”という巨大な自己意識から脱落した証である。
一方で、衛星国に関しても、これに似た特徴が見られることがある。
彼らは宗主国に従属し、その思想までもがコントロールされていることが多く、それゆえに、「従順さ」や「盲目的な服従」「意志の欠如」のような特徴が表出する。
ただし、衛星国のこれらの性質は「シュテートの本質が消えた」わけではない。
意図的に削がれているだけであり、本来の自己愛や誇りは、宗主国の支配が途切れることで復元される。
シュテートは、自らの力を分け与えることによって、生物に同様の不老不死的性質を付与することができる。
これにより、半永久的に同じペットを飼い続けることが可能である。
ただし、亡国になったシュテートは国家からの加護を失うため、自らの不死性も同時に失い、ペットもまた死亡する。
その際、生物として矛盾した長寿の影響が一気に反動として押し寄せ、ペットは激しい苦痛の中で命を落とすとされる。
なお、シュテートが消滅することが確定している場合、他のシュテートがそのペットを正式に引き継ぐことができれば、命をつなぐことも可能である。
天界とは、天国に近い場所で、シュテートが生まれ育ち、役目を終えたら帰る場所である。
そこには、神様と、天使長、複数の天使が存在する。
成人男性の見た目をした天使達と、更に威厳に溢れた天使長という天使とは思えない天使達であるに比べ、神様(後述)は、120cm程度の幼女であり、大抵の場合、天界に来たシュテートは、天使長を神と間違え、神を天使と間違えるらしい。
シュテートはシュテートとして現世に降り立つまでは天界で育つ。
そもそも国の原型は普通の人間であり、天界である程度育ってから現世に降りるので、成長しないという原理。
天界では神様や天使達から、必要最低限の常識と、シュテートの役目を伝えられる他は、なかなかに好き勝手にしているので、勉強などは全くせず、娯楽しか行っていない甘々環境で育ったため、普通の12歳よりは(よっぽど勉強好きで現世で勉強をしなければ)かなり知能が低い、幼児レベルであることも。
人間の赤子と同じ状態で天界に生まれ、シュテート語、という天界で使われる言語を自然と学習されている。
といっても、苦痛が一切なく、食べたい時に好きなものを食べ、好きな時に好きなことをして、欲しいものがあればすぐに手に入る、何をしても許され褒め称えられる。
こんな教育方針の神様のため、シュテートは自己中で我慢ができない傲慢さを持って育つようになる。
シュテートの本質はここからきている。
ありとあらゆる娯楽、遊具、玩具にあふれた天界で、神に、シュテートという特別さ、使命、偉大さ(と言っても、シュテートがいかにえらく特別で優遇されたものかといういい面だけである)を毎日のように語られるため、大体、シュテートになる事を待望するも、建国された途端に、その甘々な環境から過酷すぎる現実に突き落とされるため、直ぐにそんな希望は打ち砕かれる。
また、消滅した亡国も、天界で過ごす。
役目を終えた後の天界では、暗黙の了解がある。
「シュテートは沢山人を殺している。
でも神様が、国の宿命を背負っていることでその罪を免罪してくれている。
それなのに神様を裏切って聖なる場所天界を抜け出すなんてことしたら、もう見捨てられたも同然。
現世で死んだら無限に等しい程の地獄が待ってる」
というものであるが、全くの迷信であり、神様的には自由に帰って良いとすら言っている。