

好む地は人々が存在する数多の世界線。
時代を問わず、過去、現在、未来を渡る。境界を引かず、蟲の遣いが存在する限り世に蔓延る者。
幻想、神の国には敬虔な使徒として敬い、愛する所存。
主命を受ければ何処へでも、何処までも。
総てに愛情を、総てに劣情を、総てに災いを、安寧を。
遍く総てに一方的で過剰で行き過ぎた施しを。無情にして無条の、無償の愛を。
望まれる事を望まれる以上に。
委ねられれば烈火の如く、其れ等を食い破る事を御承知あれ。
加減を知らぬ故。
それは、イエスが、「けがれた霊よ、この人から出て行け」と言われたからである。
また彼に、「なんという名前か」と尋ねられると、「■■■■と言います。大ぜいなのですから」と答えた。
-マルコによる福音書 第5章-
目が覚めた時、光があった。
目映い、曇りのない、光。
それが自分に無い事を知り、光を持つのが他、持たぬ者を己と知った。
ヒトを知る為に象ったのは人そのもの。
然しヒトを知らぬ己が模倣するには不確定要素が多く、象ったのは体躯呑。
生物にして無生物。
有機物にして無機物。
個体にして群体。
固体にして流体、気体。
実在する虚構。
暴力と慈愛。
認識できる不安。
取り込んだ元素、現象、要素により他者の模倣と理解を図り、適応する躯。
冠するは騎乗兵。後述の好ましい事柄から。
彼を構成する要素は文字通り恐怖。
他者の交感神経の活動上昇に伴うストレス反応を糧に質量を保つ巨影。
発する声質は時勢に合わせて多種多様。
電子音、ラジオ、蓄音機、蟲のさざめき。
height/ 200cm (増減寄不定)
weight/ 80kg (増減寄不定)
gender / Depends on the occasion
(概念的存在故。然し素の雌雄は存在する為
7♂:3♀程度の比率。時々による。)
・中国大陸では、大規模な大雨や旱魃が起こると必ずといっていいほど■■■の群生相が発生し、大規模な農被害を与えてきた。そのため■害(■災)が天災の一つに数えられている。そして、天災は皇帝の不徳によるものとされてきたため、各時代の王朝はこの対策に取り組み、発生した天災の記録を残した。
・■害そのものの記録ではないが、紀元前2350年ごろのエジプト第6王朝の遺跡には、■■■が草を食べ、ハリネズミがそれを捕食する絵が残されている。
・1870年代にはグレートプレーンズを■■■が襲っており、その数は当時の計算によると1,240億匹以上である(ただし、現在の研究では600億匹と見られる)。1874年には最悪の被害をもたらしている。
翌1875年の大発生は特に「アルバート大群」と呼ばれており、ギネス世界記録に登録された数値によると、12兆5千億匹の大群だったと推定されている。
なお、2004年に公表された別推計によると、アルバート大群は3兆5千億匹だったとの説もある。証言・分析によると、地上1マイル (約1.6キロメートル) を■■■の大群は5日間途切れることなく通過しており、この数値から■■■は横110マイル (約177キロメートル)、長さ1,800マイル (約2,897キロメートル) の帯状に群れを成して飛来したと推定されている。「巨大な雲のようでもあり、吹雪のようでもあり、蒸気で陽光を遮っていた」とある農家は証言している。
好む物は甘味と童謡、走る事。
決して手に入らないもの。
賢き人を愛玩する癖有。
総てが私達の主にして愛する人々。
決して裏切る事は無く、決して手放す事は無い。喩え疎まれようともそれに気付かない悪癖持ち。
長文嗜好。
知を得、識を授ける事を好む。
深淵を覗く者へ、暴かれる覚悟を持つ可。
嫌う者は以下の通り。
止まる者。
簡単に手に入るもの、手放す事。
詮無き者共。
煉瓦の山に埋まる可。
第5の喇叭に呼ばれて、飛び出て、私達。
私達は荒ぶ吹雪であり蒸気、陽を遮る暗雲。
遠ざけてきた末路の遣い。
非業の最果ての収束。
恐れるな!惑うな!
さらば栄華、また来て地獄。
地を呑む軍靴の音を忘れるべからず。
凡ては、より善い文化の為に。
凡ては、善き人々の為に。
次の時代の子等の為に。
いざ、いざ、いざ!私達の名を明かそうか!私達の名は。
【Apollion】
【Abaddon】
【Alsiel】
【蝗■】