基底世界からの観測者
希望を抱いて、輝ける星々を見上げる者
何者でもない、ただの春
幼き頃の私
無知で無垢で希薄であったそれは
しかし、きっと守られるべきであった
愛を知るべきであった
曖昧であろうと
その生に罪は、無かったのだから
ハル・フォン・カーソン
普通に生まれ、普通に育ち、そして恋と愛と幸せを知った
アルカスの名を継いでいないので髪は白いままで、伸ばしてポニーテールに
通常より微妙に胸が大きい
正史と違い清楚、ただしむっつり
■■ハル
祖父と同じく、家の名を捨て、求められる英雄としての生き方を選んだ
髪は長めで、ポニーテールに
身長も伸びている
他ルートよりも精神が成熟していて、メイドとしての技能や戦闘能力が正史よりも高い
過去、潜入するために仕えた屋敷が焼かれた
屋敷の主人が人間ではないことを知った村の人々からその始末の依頼を受けていたが、優しい主人を殺せずにいたため、しびれを切らした村人たちに屋敷へ火を放たれてしまった
弱く愚かで甘かったが故に主人を殺すことも、守ることも選べず、他に住んでいた者や従者が焼け死ぬ中、自分ひとりが生き残った
自身もあの日、焼け死ぬべきだったと思っている
目的のためならば自身へのあらゆる不利益、損失、代償を厭わない
視認した対象1人の精神を無条件で砕くことができる(代償として左目は黒く染まり、失明している)
桜日ハル(アルカス・ハル)
他者のために生きる、たとえ報われずとも
遠い未来、たどり着く可能性は低い
快楽を求めて実験体になった先で神性を取り込み適合、肉体を自らの望むままに変化させる機能を得た
髪は神性が混じったことで薄い金色に、目がキラキラ
髪を長く、身体も胸も成長させた(用途は…)
桜日ハル(アルカス・ハル・ルクスリア)
【理性】
色欲に溺れず、それは満たされた
名の呪いは羨望と色欲が背負い、消え去った
呪われた英雄は二度と現れない
少女の止まった時間もまた動き出した
小さくなっている
子供の頃に戻ったわけではなく、若返らされたので髪色などはそのまま
言動が若干身体に寄っている
桜日ハル
怯えと怖気しか知らないまま、愛を知らず、人間性を獲得しなかった私
後追い、影追い、模倣し、生と感情を求めて羨む怪物
成長しないままで少女のカタチをした底の無い、何も無い穴
魅入ったもの、魅入られたもの、触れたものを取り込み、それを失くす
決して満たされはしないのに
羨望の怪物
【結末】
怪物は安らかな終わりを迎え、羨望の芽は潰えた
ある世界では誰かに仕えるメイド、ある世界では怪異を討ち倒す英雄としての在り方を継ぐもの、またある世界ではただの人間、神性、怪物
どの世界でも桜日ハルは大切なものを失っていく運命にあった、それが安らかなものか、辛く苦しいものであったかの違いはあれど、その最期はいつも炎と煙によって焼き尽くされることによって終わる
しかし、基底世界の春の心が救われたとき、少しだけ運命が変わった
運命から逃れた者、逃れられずともその終わりに解放された者、最後まで運命に抗った者
全てを受け入れて過去と終わりから燃え広がる炎に未来と寿命を投じて戦い、その運命を上回るほど熱く燃え盛る炎によって呪縛を焼き尽くした者
幸福であったかはわからない
けれど、どの世界でも納得のいく終わりを迎えた
そして最後に残った世界でついに桜日ハルの呪縛は解かれた
新しく生まれた運命に、炎が燃え広がることは無い
・私について
名前:桜日ハル
フリーランスのメイドをしている(ただし、私のことを自分のものだと主張していい、心に決めた主はただ一人だけ)
語彙力が全く無い
なかなか人を頼れない
自分の意思をちゃんと伝えるのが苦手
主な持ち物
やたら頑丈なモップ
出生地での名前
Arkas Hal von Curson
(アルカス・ハル・フォン・カーソン)
意味はカーソン家のアルカス・ハル
アルカスは祖父が持つ名前で、その遺志と共に受け継いだ
育ち
メイドの仕事について教育されてきたものの、才能が無い上に要領が悪く、仕事ぶりは並みかそれ以下なので、メイドの道を一度諦め、居心地の悪さから家出をした先で、旅をしていた祖父に出会い、少しの間だけ旅に同行、日本に連れてこられた
その際に桜日ハルという名前をつけてもらった
祖父と話したおかげで吹っ切れ、あらためてメイドとして生きることに
一緒に旅をする間に様々なことを教わった
能力
死ぬことで前回眠ったところまで戻ることができる
私が本当にほしかったものは、満たされたから、私は私の幸せのために生きられる、きっと大丈夫