「うちのオカンがねー、最近ハマった刀剣乱腐のCP名を忘れたぁ、言うねん」
「忘れたの?ほな、俺が一緒に考えるから特徴を言ってみて」
「あのー、攻めがね、平仮名でしゃべるらしいねん」
「あずちょもやないかい、その特徴は完全にあずちょもやないか」
「あずちょもかー」
「すぐわかったわ、こんなん」
「いや、でもわからへんのよ」
「何がわからへんのよ」
「俺もな、あずちょもやー思ってんけどな、オカンが言うにはな、受けは幼女らしいのよ」
「じゃあ、あずちょもとちゃうな、ちょもさんは幼女やないもんな」
「せやねん」
「どっちかというとヤクザやもんな」
「そうなのよ」
「あれは男らしい受けが好きな人がハマるCPって感じがするもんな、あずちょもとちゃうなーこれは」
「そうやねん」
「じゃあ、もっと詳しく教えてくれるー?」
「オカンが言うには、受けが未亡人らしいねん」
「あずちょもやないかい、受けが未亡人って言えばあずちょもやないかい」
「せやな」
「あのちょもさんの色気は未亡人だから出せるものなんよ、俺の目は騙されへんよ、俺騙したら大したもんや」
「まあねー」
「ほんでよう見たらあの二振り並ぶと色合いも対照的でようできとんねん、俺はなんでもお見通しやねんから、あずちょもやそんなもんは」
「わからんねんでも」
「わからんことない、オカンが好きなCPはあずちょもや」
「でもオカンが言うにはあずちょもではないって言うねん」
「ほなあずちょもちゃうやないかい、オカンがあずちょもではないと言うんやからあずちょもちゃうやないか」
「そやねん」
「先ゆえよ、俺が未亡人の色気やらなんやら語ってるときに、どう思っててんお前」
「申し訳ないよ、だから」
「ホンマにわからんがなこれ、どうなってんねんもう」
「んで、オトンが言うにはな」
「オトン?」
「600年の別離や戦いが終わった後のことを考えるとお互いに一歩踏み出せない、両片想いを拗らせに拗らせたあず+ちょもやないか?って言うねん」
「それもうあずちょもって言ってええんとちゃうか、もうええわー」
「どうも🍼ボーイです。お願します」
「ありがとうございます」
「いま、攻めの似合わない女装同人誌をいただきましたけどもね」
「ありがとうございます」
「こんなん、なんぼあってもええですからね」
「ゆうとりますけどね」
「うちのおかんがね、好きなちょも受けのCPがあるらしいやけど」
「そうなんや」
「その攻めを忘れたらしいねん」
「好きなCPの攻めを忘れてしまうってどうなってんねん」
「いろいろ聞くんやけどな、全然わからんねん」
「ほんだら俺がね、おかんの好きなちょも受けCPの攻めを一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたかとか教えてみてよ」
「眼鏡かけてるって言うてたな」
「日光一文字やないかい! ちょも受けでその特徴はもう完全に日光一文字やがな。すぐわかったよ、こんなもん」
「俺も日光一文字やと思てんけどな、おかんが言うにはな、女児や言うねん」
「日光一文字と違うか! 日光一文字はね、およそ2mほどのクソデカイ男なんよ。ちょもも2m弱のクソデカイ男やけど、それよりもデカイからな。ほな、日光一文字ちゃうがな、それ。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
「なんでも、感情が昂ると法螺貝を吹くらしい」
「日光一文字やないかい! 感情が昂ると法螺貝吹くちょも受けCPの攻めと言ったら日光一文字一択なんよ。眼鏡が割れてからの法螺貝ぼぉおおお~~やがな! 日光一文字やそんなもん! 俺はなんでもオミトオシなんやから!」
「わからへんねん、でも」
「何がわからへんねん」
「俺も日光一文字やと思てんけどな、おかんが言うには、ドSや言うてた」
「ほな、日光一文字ちゃうやないかい! 日光一文字はね、審神者にはばちくそに塩対応なドSやけど、ちょもには調教された大型犬のように従順で、ドドドドドMなんよ! 日光一文字ちゃうがな。もうちょっと何か言ってなかった?」
「葡萄が好きらしい」
「日光一文字やがな! 葡萄の箱に入ってて、葡萄を育てようとしたり、何かと葡萄って言ってくるんやから! 日光一文字やん絶対!」
「わからへんねん、でも」
「なんでわからへんのよ、これで」
「おかんが言うには、ちょもに冷たいらしいねん」
「日光一文字ちゃうやないか! 日光一文字はね、今のところ唯一ちょもにベタベタに懐いてる一文字一家の刀なんやから! ちょもが大好きなんよ! いつも、陰でちょものことフォローして支えてる良妻で美人秘書やねん! ちょもに冷たいとか日光一文字ではない! 日光一文字ちゃうで! もうちょっとなんか言ってなかった?」
「ロン毛でちょもに我が翼って呼ばれてるらしい」
「日光一文字やないか! 日光一文字はね、ちょもの左腕で片翼でロン毛やねん! 日光一文字! 日光一文字で決まり!」
「わからへん」
「わからへんことない! おかんの好きなちょも受けCPの攻めは日光一文字!」
「おかんが言うには、日光一文字ではない言うてた」
「ほな日光一文字ちゃうがな! おかんが日光一文字ではない言うたら日光一文字ちゃうがな!」
「そうやねん」
「先言えよ! 俺が審神者にはばちくそに塩対応なドSやけど、ちょもには調教された大型犬のように従順で、ドドドドドMって言うてるときどう思てたん?」
「申し訳ないなと思って」
「ほんまにわからへんがな、それどうなってんねん」
「おとんが言うにはな、道誉一文字ちゃうかって」
「いや、絶対とは言いきれんけどちゃうやろ! 未実装やないかい! もうええわ。ありがとうございました~」